そして一組ずつ始まった演舞。
颯くん達の少しかすれた声に、いっぱい練習したんだろうな、と思う。
演舞は、もうアイドルのライブみたいで。
バク宙をしたり、何か言ったりするたびに響く歓声。
あたしも今は彼女としてじゃなくて、ファンとして楽しんだ。
もう、カッコイイとしかいえない。
こんな素敵な人があたしの彼氏なんだ、って。
そんなこと夢みたいに思えて…。
「これはモテて当たり前だね…」
「…ね」
あ然としている桃と話しながらも、あたしの目はどうしたって颯くんを追ってしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…