「っ……颯く…」




近すぎる顔に、恥ずかしくて目が潤む。




「…不意打ちじゃないのに真っ赤じゃん」



勝ち誇ったような颯くんに、悔しくなる。



「……意地悪…」



顔が赤いから迫力は0かもしれないけど、颯くんを睨む。





「っ…」




……あれ?



無反応…?





不思議に思って逸らした視線を戻すと、




「…っえ?」





真っ赤な颯くん。





「……桜華ちゃん、可愛すぎます」




少し拗ねた表情の颯くん。



そっと、唇が触れた。