「もうすぐ桜華の家着くな」 「うん……」 あたしだって寂しい、よ。 永遠に続く夜空には、月と星が輝く。 たまに飛行機の光も見える。 あたし達が手を繋いでいる事も。 話している内容も。 月と、星しか知らないんだ。 こんな綺麗な夜に2人でいると、 まるで世界に2人きりみたい。