キーンコーンカーンコーン 部活終了のチャイムが鳴り、あたし達は家庭科室から出た。 朝から部活だったから、終わるのも早くてまだ三時。 運動部の人達が校庭の整備をしているのを見ながら、桃と校門に向かった。 「あのっ」 と、急に呼び止められて、パッと振り返る。 「、あ……」 綾崎、くん。