PM 3:30



「ココちゃん」

お待たせしました。

「ココ、オムライスできたよ」

ミアに教わったレシピ。

味も、オレは大満足。

「ココ?」

ソファーの上に、またブランケットが盛り上がってる。

また拗ねてるのかな。

「ルウ・・・すき・・・」

キッチンで、珍しく、オレに甘えて、背中にくっ付いて。

料理が進まないし、下手したら、そのままココを料理してしまいそうで・・・。

リビングで待ってるようにお願いしたからなぁ。

「ココ、ほら」

ブランケットを、ぎゅっと握ってる。

「ごめんってば」

甘えさせてあげれば良かったな。

「・・・すぅ・・・すぅ・・・」

・・・ん?

もしかして・・・。

「ココ、お前・・・。どんだけ寝るんだよ」

ブランケットがオレだと思ってくれてるのかな。

オムライス、もう少し後にしようか。

「・・・ん・・・ルウ・・・」

寝言か?

「・・・ルウ・・・えへへ・・・」

・・・食べられたいのか・・・?

「ルウ・・・」

・・・あぁー、ココちゃん。

ブランケットになっても良いですか?

「ルウ・・・だいすき」

ありふれたオフ。

いつもと変わらない時間。

ココが笑っていてくれるから。

オレは、毎日が大切な日々に思えるんだ。