泡を含ませたスポンジで僕の肌に触れる時。

やっぱり、まだ慣れない。

僕だって、男の子だから。

女の子の姿をしているのは自分だけど、ドキドキしてしまう。

「ココ、どうした?」

だっ、だーかーらー。

なんで結局、一緒にお風呂入ってるんだよ。

「あはは、すぐ紅くなるのもあいつと同じ」

そうなんだ。

ちょっと癖毛の長い髪がカモフラージュしてくれてるけれど。

僕は、同じ顔で、ここに居る。

可愛いなと、いつもルウがからかってくれてた。

女の子みたいな顔に、ちょっぴり今は感謝している。

「いつまで洗ってんだよ。こっちおいで」

グイッ

「わっ!?」

バシャッ

おっ、溺れる・・・!