「ココちゃん、ココア」

「あ・・・ありがと、ルウ」

お家から持ってきたお揃いのマグカップ。

僕にココアを選んでくれるのは、僕の名前のおかげかな。

コテージの天井に。

星空が見えてる。

ルウも見てるのかな。

「ココ、いっぱい見える?」

ルウは。

僕のことを見つめてた。

ココアみたいに甘くて優しい瞳だ。

また、星空に願おうかな。

いつまでも、僕の大切な人。

ルウがずっと。

ありのままで居られますように。

「ココ、ありがとう」

耳元に、ルウのコーヒーの香りが降ってくる。

言葉にしなくても、受け取ってくれる。

僕が心を伝えたら、ルウはいつも。

愛を届けてくれるんだ。

ありがとう。