ココという名前は、ルウが付けてくれた。

勝手に。

公園のベンチの記憶から目を覚ました時、僕は。

ふたりで始めた美容室の前に居た。

ウェディングドレスのような真っ白のシフォン生地のワンピース。

きっと、夢を見てるんだ。

そう思えたから、驚かなかったのだろうか。

でも・・・。







「いらっしゃいませ」







出会ってしまった。

いつもの笑顔で、僕の前でまた笑う、ルウに。