「・・・彼女がいるんじゃなくて、ココが彼女なの?」

はい、その通りです。

いや、やっぱり彼女はおかしいのかな。

「・・・で。兄貴は、お客さんに構わず・・・オレに言わせるなよ」

「弟様、申し訳ございません」

ルウと僕。

正座して、ソウくんに謝ります。

「あーあ。なんて説明すんだよ」

説明・・・?

「父さんと母さんに頼まれたの。そろそろ孫が見たいから、兄貴に伝えてこいって」

僕は、お母さんにはなれないな・・・。

きゃっ。

「ココ。そこ、紅くなるとこじゃないでしょ。兄貴も、ニヤケないっ」

ソウくん、怒ってるんだろうな。

「・・・ごめんなさい」

僕。

今は、その言葉しか届けられない。

ルウのご家族にご迷惑をかけちゃダメだ。

「・・・ココ」

ソウくん?

「じゃあさ。お詫びに、チョコ。一緒に作ってよ」