それからまた時間が流れて。

「おじゃましまーす。あ!ココ!」

うわっ!

ソウくん、いきなり飛びつかないで・・・。

こんなに。

甘えたさんだったかな。

ソウくんは、しばらくの間、僕らの家にお泊まりすることになった。

「まだこんな狭いとこに住んでたんだ。兄貴がいつもお世話になってます」

「あ・・・こちらこそ」

・・・どうしよう。

お付き合い?

お付き合いで良いのかな?

つまり、その・・・

きちんとご挨拶するべきなのかな。

「ソウ、おつかれー」

あ、ルウ。

「兄貴、おなかすいた」

「お前な、今日から世話になるんだろ。ちょっとは遠慮しろよ」

「ちっ。兄貴のケチ」

ふふふ、ソウくん、ルウにほんと似てる。

「・・・ココ」

耳元でルウに囁かれちゃった。

「ごめん。あいつになんか作ってやって」

うん。

おいしいご飯、作るね。