「こんばんは!お届け物でーす」

ミアちゃん!

大きな紙袋。

なんだろう。

ミアちゃん、彼女は、僕らの高校までの同級生で、ルウの元カノ。

ちなみに、僕の初恋の人。

ほんとだったんだ。

女の子に生まれ変わるという不思議な夢の中で、ミアちゃんと、ともだちになった。

ルウがミアちゃんに話すと、僕らに会いに来てくれて。

僕のカット練習も兼ねて、担当させてもらってる、大切なお客さま。

「ミアちゃん、それなぁに?」

「ふふふ、ココちゃん、気になる?」

って、また、僕のこと、ちゃん付けになってる。

まだ女の子だと思ってるのかな。

「可愛いの見つけてきてくれたんだな、ミア」

ルウ、もうハロウィンごっこは飽きたみたい。

「はい、こっちがルウ」

「おっ、すげー」

えっ?

サンタさんの・・・服?

「ルウ、それ・・・なんに使うの?」

「ん?ココ。オレが着るんだよ」

え・・・。

これ着て仕事?

暑くないですか・・・?

「それで、こっちが、ココちゃん」

「あ・・・ありがと」

「良かったな、ココ」

なぜかアイコンタクトする、ルウとミアちゃん。

・・・ん?

なんだ?

・・・あれ?

ルウのとデザインが違うのか・・・な。

・・・ん!?

「なんで、僕の、スカートタイプなの!?」