いつもと変わらない。

微笑んでいるようなルウ。

僕のことを優しく呼んでくれる口元。

酸素マスク、要らないよね。

こんなにたくさんの点滴、外して、早く歩きたいよね。

ほとんどケガもしてないじゃないか。

「ルウ、ココだよ」

起きてよ。

いつまで寝てるの。

「ごめんなさい。僕、もう迷惑かけないから」

ルウ、やだ・・・。

やだよ・・・。

「ルウ。僕、どこにも行かないから」

まだ一緒に居たいよ。

「ともだちだよ」

いつまでも。

「ルウ・・・だいすき」

願いを込めて。

僕は、ルウの指先に。

僕の想いを灯した。