「・・・すぅ・・・すぅ・・・」

お薬もよく効いてるみたい。

ルウ、おとなしく眠ってる。

「熱、どうかな」

長いサラサラの前髪の間から、おでこにそっと触れてみる。

まだ、熱いなぁ。

「・・・んっ・・・ココ?」

「あ、ごめんっ。起こしちゃった?」

「いいよ。ココの手、気持ち良い・・・」

わっ、まだおでこ触ってた。

「ふふふ、良いのにー。ずっと触ってても」

僕まで熱があるみたいに、ドキドキの温度が上がるよ。

「ルウ、おなかすいてない?」

「すいたー」

可愛いな、こどもみたい。

「どんなのだったら食べれそう?」

「ココ」

・・・

熱で弱ってても、頭の中身は変わらないみたいですね。

「お粥、作ったから持ってくるね」

「え?オレのリクエスト、無視?」

「無視、無視」

「あー、頑張って早く治そー」

僕はルウの食べ物ではありません。