「すみません、いろいろとして頂いて」

良かった・・・。

ルウの長袖Tシャツがワンピースみたいな長さになって、ちょうど合ってる。

「あの、それと・・・」

ん?

どうしたんだろう。

「お兄さんのこと、何てお呼びしたらいいですか?」

あ、まだ知らなかった、僕も。

「心・・・ココって、みんな呼んでます」

「ココさん・・・すてき・・・。あ、私は、凛です」

「リンちゃんかぁ。可愛いね」

「ありがとうございます!」

笑顔が圭くんに似てる。

「そろそろ、沸いたかな?リンちゃん、何かあったかいもの入れるよ」

「ほんとですか?ありがとうございます」

「ちょっと待ってて」

・・・ピーンポーン

誰だろ?

お客さん?

「ココ、鍵忘れたー」

「あ、ルウだ!ごめん、リンちゃん、ちょっと出てくれる?」

「は、はいっ!」

ガチャッ・・・

「ココ、ただいまぁー!」

「きゃっ・・・」

え・・・?

ルウ・・・?

ぎゅって・・・リンちゃんを抱きしめてる!?

「ルウ!!」

「ココ・・・お前・・・」

ルウの声が冷たくて・・・。

ゆっくりと顔を上げた。

「お前・・・。何やってんの?」

どうしよう・・・僕・・・。

どうしたらいいのかな。