きれいな硝子細工のようなルウの輪郭。

瞳をそのまま閉じてたら、優しいお兄さんなんだけどなぁ。

女の子がルウを見つける度に嬉しそうな顔をするようになった頃。

ルウは、もっと格好良くなったのかな。

切れ長の瞳で、僕も見つめられながら、一緒に過ごしてきたんだ。

「ココの髪の毛、いい香り」

ベッドに潜り込んでからずっと。

ルウは僕の髪で遊んでる。

「今日はココ、具合まだ悪そうだし、お楽しみはまた明日ね」

ほっ・・・明日かぁ。

・・・って、なに安心してんだよ、僕!

「ココ・・・」

あ・・・。

可愛いな、もう寝ちゃいそうになってる。

ルウ、あったかいよ。

魔法の物語だと、いつか僕が心だってこと、伝わってしまうのかな。

分かってしまったら、僕はどうなるのかな。

ルウは、なんて思うのかな。

「ココ・・・」

「ん?なぁに?」

「・・・チュウ」

僕は、まだ明日もそばに居たくて。

ルウと笑っていたくて。

ぎこちないけれど。

君に口付けるんだ。