テレビでは朝のニュースがやっている。


ちょうど天気予報のコーナー。


かっちりとしたスーツを着こなしたアナウンサーが【今日も一日晴れるでしょう。水分補給をお忘れなく】と言っていた。


今日は何をしようか。


バイトは受験が終わるまで週1回に減らした。


今までも、そこまでがつがつ働いていたわけじゃないけど、受験が終わって時間が出来たらがっつりと働こうと思う。


天気予報が終わり、俺も自分への部屋へと戻る。


枕元に置いてある携帯がチカチカと光っていた。


俺はそれを手に取り、サササと画面を撫でて操作する。


携帯が光っていたのはメールが来ていたから。


画面には【misaki.T】と表示されていた。


久々に見た名前だった。



【圭介、今日学校?】



メールはたったそれだけだった。


久々のメールが少し短い気がして少しがっかりした。


そもそも、そんなに連絡を取っていなかったっけ?


そう思ってしまうのは、どうしてだ?