夏休み直前の7月。


今日の天気予報では猛暑を通り越して酷暑だといっていた。


あたしは買ったばかりのアイスティーを頬にあて、束の間の涼を得ていた。


あたし達は先程と同じルートを使い、教室に戻った。


冷房はあれど、教室に40人近い人間がいるので冷房はあまり意味をなしてないように思えた。



「花月…。部室でお弁当食べない?」



教室の人間臭さというか、なんとも言えない‘むわっと感’が耐えられなかった。


ましてや、そこでお弁当を食べるなんて。


あたしの提案に花月は快く返事をくれた。