* * *




私の顔の傷も目立たなくなり、お父さんの在宅を確認にして、尭耶さんを連れて、家に戻った。



「…結婚?」



お父さんとお母さんは神妙な表情を浮かべる。


「…君の父親のコトはよーく知っている…」


「…俺は桐生建設の世には晒したく黒い部分を知っています」


黒い部分?



尭耶さんは父の会社のヤバイ事を知っている口ぶりで話を続ける。



お父さんの顔色も次第に青ざめて来た。



「許して頂けますね…」



「許すも何も…栞は俺の娘ではない!」



「!!?」



「あ、貴方っ!!?」


お母さんはソファーを立って、動揺し始めた。