玄関のドアを開けたけど、外は雨が降っていた。



それでも、私は裸足で逃げ出す。



このまま、ここに居れば私は間違えなく将夫の暴力で殺される…



命の警笛が私に逃げる勇気を与えた。



この世の中、楽しいコトなんてないけど・・・



17歳でまだ、死にたくはない!!



何か楽しいコトがあると信じたい!!



振りし切る雨が私の髪と薄手のワンピースを濡らす。



「!!?」



真っ暗な道路の真ん中に立ち尽くす私に突っ込んでくる車の眩しいヘッドライト…




私はその光に目を眩ませてしまった。