「お前…やっぱ、好きモノだなっ・・・栞」



将夫は何の躊躇いなく、女の顔を殴りつける。



私のその衝撃で、壁に背中を叩き付けた。



口腔の中に広がる血の鉄の錆びたような味。



「…俺は別れない!!お前は俺の大切な金づるだ!!」



「冗談はよしてよ!!」



「…どーせ…お前の親…お前が家に帰らなくても…心配しないよな」




「!?」



将夫は私を2,3発更に殴りつけて、両手首を手錠で拘束した。




「別れを撤回するまで外さない!!」