『見えるだろう? 空気の流れ、モノの流れが渦巻く様が』



鬼の体の周囲に、黒い煙の渦のようなものが・・・



『モノの中心、支配、作用するところ』


渦の中・・・

ひとつだけ、色濃い塊が・・・



『さあ、手を伸ばしてごらん。そのものに』



あたしは・・・両手を伸ばして・・・



鬼の中の塊を・・・




『滅火』




ああ・・・・・

じー様・・・・・




鬼の全身を、業火が包み込んだ。