強く頷いたが、悔しくて、屋上に上がった。


――少し一人になりたくて


放課後の屋上には人はいないはずだ。




錆びて古びたドアを開け、屋上に足を踏み出す。


が、先客がいた。



「……?」


最近、よく見る顔だった。


ポニーテール。

勝ち気そうな顔立ち。

いつもは、笑顔。


そこにいたのは、紛れもなく、杉宮。