顔が赤いから照れ隠しにしか見えない。



やっぱり好きなんだ。



芹菜は赤い顔を冷やすように一気にジュースを飲んだ。

芹菜がコップをだんっと置いた瞬間、



――ピンポーン



と軽快な音が響いた。

「出てくる」

そう言い残し、和樹は玄関に向かう。




――――というか、来るの早いなぁ




5分くらいしか経ってないのに。