携帯を肩ではさみ器用にコップを4人分取り出し、机に置く。


「来ないのか?……はぁ?早くしろよ。……あぁ。…わかった」


電話はそれだけで終わり、和樹はコップにジュースをつぎだす。

「雪乃、リンゴジュース好きだったよね?」

芹菜の質問に首を縦に振る。


正直、炭酸は苦手。


だから、芹菜がリンゴジュースを買ってきてくれたから嬉しい。

「智は今起きたらしい。すぐ来るって」