ピンポーンと軽い音が響いた。


ダルい身体を起こして和樹と玄関に向かう。



「あけましておめでとー!」



飛び込んできたのは芹菜。

今井くんの姿は見えないから後から来るのだろう。


「あけましておめでとう」


あたしも元気な芹菜に苦笑しながら返す。

芹菜はお菓子やらジュースやらが入った袋を和樹に渡しながら首を傾げる。


「家族は?」