やっぱり、桜田の彼女は幸せだ。

こうやって、助けてくれる。



「…ちょっと来い」

「へっ!?」



頭を掴まれ、海の家の間にある影に連れて行かれる。



「ちょっと、桜田…?」


むー、と顔をしかめる桜田。


「…予想以上だった」

「は…?」


何が予想以上…?

「そりゃあ、男も寄ってくるよな…」

「さっきからなにを…?」