――――え…



あたしの肩を掴んでいた男が吹っ飛ぶ。

芹菜の方も砂に埋もれている。



「桜田…!」


来てくれた、と思った瞬間、抱き締められた。



――――はわわっ!?



人が見てますっ。

芹菜と今井くんも見てるし!


だけど、抱き締められた力の強さには抗えなかった。



「…遅れてごめん」

「ん、ありがとう」