「あんたは、いつもそうだよね」


そんな、彩音の言葉が凄く心に残る。
毎回、彩音が来たら毎回同じ話をする。


「ルネが男といるところなんて見たことないなぁ」

彩音は私の隣に座った。
二人でふかふかの布団の上に座った。
彩音の匂いが好きだ。
香水で作っている匂いじゃなく、彩音の匂い。

「私の名前は、ルコアだよ」

そう、私は留子亜。
彩音だけがルネと呼ぶ。

「いーの。ルネの方が可愛い」

「彩音は自分勝手過ぎる」

いつからか、二人でいた。
知り合って長くないのに。
何故か同じ雰囲気がするんだ。

「私は自分の為にしか生きれない女なんだよ」


そう、彩音はそんな女だったもんね。