「ただいま…」 自分にしか聞こえないような大きさで、その言葉を発した。 幼いときから言ってきたからか、体にこの言葉が染み付いているらしい。 あのあと、あたしは早退した。 何かが気持ち悪かったから。 それが体か気持ちかはわからない。