今度は一人で涙を拭った。 拭ってくれる人なんていなかった。 心配かけちゃ、いけない。 白雪姫さんが見つかったんだから、これでよかったじゃない。 服についた泥を払い、伸びをすると、後ろから足音が聞こえた。 ルイ…?? 少しの期待を胸に振り返ると、 「アリス……」 いたのは、ラキさんたちだった。