「お前……バカだろ」



「…っ!!バカってなによ!!」



「そのままの意味だ」



いつまでも森にいるわけにもいかず、あたしとルイはお城へ移動していた。



ここまであったことを話していたら、思いっきりバカにされた。



「だってなぁ、腹減ってガキの風船取って、飯奢ってもらって野獣のために魔女。明らかにバカな行動だろ」



でもあたしは、バカにされているのも今はいいかな、と思った。





だって、あたしはルイにまた会えて、また口喧嘩が出来て、嬉しいと思ったから。