はぁ~千尋め。



     クソ兄貴ども。



    また、バスケのこと


   聞いてきやがって。




   バスケなんかする気にも


   なんない。




  「紗羅那先輩。世羅先輩。」



  あたしは、そっと空を見上げた。


  紗羅那先輩。世羅先輩。


  お元気ですか?


  いつになったら、あたしのことを


  思い出してくれますか?