今だって、紗羅那先輩は

    バスケしたいはず。


   あたし、早く紗羅那先輩に意識戻ってほしい。

   早く、世羅先輩と紗羅那先輩に謝りたい。


  またみんなでバスケをしたいな~


 「千尋。ありがとう。

  あたし、紗羅那先輩たちが

  意識戻るまでバスケはしない。」

 「お前知らないのか。

  颯音の野郎言っとけっつったのに。

 紗羅那達意識戻ったよ。」

 「えっ!!なんでもっと早く教えてくんなかったの!!

  ほんとに意識戻ったの?」

 「だって、莉里香ずっと

  放心状態になってたし

  まだ話しても駄目だと思ったから

  けど、そろそろいいかなと思ったから。」

 「千尋と颯音の馬鹿!
  
  あたし、どんな思いでずっと

  お見舞い行くの耐えてたか。」

 「じゃ今から行くか?」

 「行く。」