「駿、どうかな?」
ウェディングドレスは着替えるだけでも、それなりに時間がかかる。待っている間に、やや飽きてはいたが、それでも繕って答えた。
二着目。これはさっき誰が着るかと思っていたミニのウェディングドレスだった。どうやらスカート、そもそもスカートと呼んでいいかもわかっていないが、一般的にスカートと言われる部分が短くても、着替える時間には影響しないようだ。さっきと同じくらいの時間がかかり、駿はまるで飽きている状況で美玲は出てきた。
「これはどう?」
美玲は笑って聞いた。対して、駿は無表情と言った感じだ。それでも不機嫌さを表に出さないようにと、精一杯配慮したつもりでいた。が、美玲にとって面白いはずもなかった。一瞬、鼻息が荒くなり、その勢いにまかせて怒鳴ろうとも思ったくらいだ。
でも、しなかった。それはスタッフに気を遣ったと言うのもあるが、駿がミニのウェディングドレスを気に入っていないとポジティブに考えたのもあった。すぐに更衣室に戻り、次のドレスに着替えることにした。
“いつもはミニがいいってばかり言うのに、駿も意外に考えが古いんだなぁ”
そう思うと、次のドレス選びは難しくなる。一着目でベーシックなデザインを着てしまった。二着目は自分の好みであるもの。しかし、これは突飛過ぎて、受け入れてもらえなかった。二人の中間、それを模索しなければならないのだ。さっきまで以上に、どれにするか決めがたい状況だった。
駿は時計を見た。
“まだか?”
ウェディングドレスは着替えるだけでも、それなりに時間がかかる。待っている間に、やや飽きてはいたが、それでも繕って答えた。
二着目。これはさっき誰が着るかと思っていたミニのウェディングドレスだった。どうやらスカート、そもそもスカートと呼んでいいかもわかっていないが、一般的にスカートと言われる部分が短くても、着替える時間には影響しないようだ。さっきと同じくらいの時間がかかり、駿はまるで飽きている状況で美玲は出てきた。
「これはどう?」
美玲は笑って聞いた。対して、駿は無表情と言った感じだ。それでも不機嫌さを表に出さないようにと、精一杯配慮したつもりでいた。が、美玲にとって面白いはずもなかった。一瞬、鼻息が荒くなり、その勢いにまかせて怒鳴ろうとも思ったくらいだ。
でも、しなかった。それはスタッフに気を遣ったと言うのもあるが、駿がミニのウェディングドレスを気に入っていないとポジティブに考えたのもあった。すぐに更衣室に戻り、次のドレスに着替えることにした。
“いつもはミニがいいってばかり言うのに、駿も意外に考えが古いんだなぁ”
そう思うと、次のドレス選びは難しくなる。一着目でベーシックなデザインを着てしまった。二着目は自分の好みであるもの。しかし、これは突飛過ぎて、受け入れてもらえなかった。二人の中間、それを模索しなければならないのだ。さっきまで以上に、どれにするか決めがたい状況だった。
駿は時計を見た。
“まだか?”