~綺姫×美龍総長~Ⅱ

「いったん落ち着けよ?な?樹梨」


「うん」


夏輝が私の手を取り・・・。


「ちょい行ってくる。すぐもどっから」



「あぁ」

徠輝が返事をし。


私は夏輝に連れられて病院の屋上に。


なーんも入ってこない。


頭が真っ白。


あっちは組の奴らがどぅにかするって

言ってまかせた。

今頃・・。頭が来てるだろう。


そんな考えをしてると・・。

「なぁ・・。樹梨なんでお前はそんなに我慢するんだ?」


「えっ?」


「一人でため込むなよ・・。お前はもぅ限界にきてるんだよ」


「・・・・・」


「泣きたい時は泣けよ?」


「なんで我慢するんだ?」


「俺何にもできねぇーけど胸ならかせっから」


「来いよ」


夏輝に抱き着き。


思いっきり泣いた。


呼吸がしずらい。


夏輝は子供をあやすように撫でてくれてる。


何時間たったんだろ?

私は泣きながら意識を手放した


目覚めたのは・・・。

白いベットの上だった。


隣りには夏輝がいる・・。

「ん・・。起きたのか・・・」


「あっ起こしちゃった?」


「いや・・。大丈夫だ」


「ねぇー春奈は?」


「まだだ」


まだ春奈は目を覚まさない・・・。


いっそぅ・・一緒に天国にでも行こうか?


いや地獄かもしれない・・・。



きっと地獄に落ちていくんだろぅ。



「おぃ。変な事考えるなよ?」


「えっ・・・・」



「お前もぅ。自分の感情抑えられなくなってる。すぐ顔にでるぞ?」


「はぁ・・・・」



「いっその事地獄に行こうかな・・・。」


「っち。お前が行くなら俺も一緒に行ってやる。」


「・・・・・・」


「でもな?それって死んだ者勝ちじゃねーぇのか?後に残された奴の気持ち考えてみろよ。それでもお前は死ぬって言うのか?」



また涙がポロポロでてきた。

この涙は止まる事を知らないらしぃ。











おかげで顔はもぅ・・・。


お化けのようだ。目が腫れている。


廊下から誰かの走る音が聞こえた。


ドタドタドタ。


「はぁはぁあぁ———””春奈様の容体が」


「えっ・・・・」

最後の言葉を聞く前には走りだしていた

















〝そう簡単には死なないよ″

って言ったよね?





神様はやっぱり意地悪らしぃ。






























病室に着いた頃には・・・・。


必死に春奈の心臓に両手をあてていた。


春奈・・・。

頑張ってよ?また話そうよ?


いっぱい買い物して。語ろうよ?


ねぇ!ねぇ!ねぇ!



その願いはまた空の上えとは届かないらしい。





それは一瞬だった。








































″ピーピーピーピー″
































「11時34分ご臨終様です」




































「キャー——————」



なんで!?なんで!?









キセキってあるよね?




それにかけてみてもいいよね?












お願い。キセキ起こってよ?










































































トクン・・・・。トクン・・・・・。トクン・・・・・・。



























心臓の音がしたんだ。
「これは・・・・」




「キセキなのか!?」



「おぉい!!早く準備しろ」





春奈が生き返った。


力が抜けて床に座りこむ。




また涙が流れた。



私は泣き虫になったかな?



「樹梨・・・・」



「夏輝っ。春奈勝ったね!!」



「ちゃんと生きてる・・。」



「あぁ。」


「キセキなんかじゃねぇーよ」



「えっ・・・・?」



「あれは春奈さんの力だ。どん底からはい上がって来たんだよ。きっと」



「そうだね」






私の意識はここでまた途切れた。



安らぎの眠りについたんだ。














″ちゃんと生きてんだろ?敵も味方もねぇー。俺は無敵だ″













って言ったのは貴方でした。












目覚めたのは・・・。

空が青いいい天気の今日だった。


「お・・ぉ樹梨起きたかぁ」


「うん。春奈は?」



「あぁ。今検査してる」



「そっか」



「もぅ終わるんじゃないか?」



「うん」




春奈は頑張ったんだよな・・。


私も頑張んなきゃね!!





きっと・・。








「なぁー。なんであんな事言ったんだ?」




「えっ・・?」
「前に言っただろ?」





「なぜ?青い雲の下にいる人達はたいていが希望の目で見てるんだろう?ってそれはもぅ叶うはずもないのに。って」



そーゆえば言ったかな?




「なんで?そんな事言ったんだ?」




「理由はないかな・・・・。」





「そうか・・・」



違う理由はあるんだょ。


その時は夏輝に助けを求めてた、この人なら助けてくれるんじゃないかと・・。





でも現実はそぅ簡単にいかない。この男も後から裏切るんだろ。


最後に悲しい思いをするのは私自信なんだから・・。




助けてくれない・・。絶対に・・・。




って思ってた。



でも夏輝はちゃんと、

















手を出してくれた。助けてくれた。


今ここでありがとぅって伝えなきゃもぅタイミングないかも・・。





































「夏輝?助けてくれてありがとぅ」






















小さい声で・・・・。


「今何て言った?」





「なんでもないょ」









~~夏輝Side~~

理由はないって・・・。


絶対にあるだろw



俺はお前を助けられたのかな?



ちゃんと期待に応えられたかな?


「夏輝助けてくれてありがとぅ」


とっても小さい声だった。


か弱かった。とても・・。



俺はちゃんと樹梨を守れた?


































これからもお前を絶対に幸せにする。






神に誓うよ(笑)















































~~夏輝END~~