ほら、というように手を差し出す理久。
白くて細くて綺麗な、理久の手。


「てへぺろ。」


理久の手に触れることなく、俺はたちあがる。
その瞬間、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。


「あ」

「やっべぇ!!」