『母は親権を奪われて、
今は父の保護の元で別々に暮らしてるんです。』


『……別々に?』


『…僕は父の正妻に
育てられたから……』




……そうか。

君が時折、大人びて見えたのは…




『………ぷっ。

あははは!なんで茉莉亜さんが泣くの!?』



君はそう笑いながら
少し悲しそうに視線をおとした。