『…でも、皆には…』


センセイが自分の唇に人差し指をあてて
”シーッ”とポーズをとる。



『…同期だから、特別、な?』



相変わらずうっとりするような爽やかさ…。



センセイには他人を有無を言わせず
納得させる迫力がある。




相手のこと聞きたいけど〜〜ッッ!




それ以上は暗黙の了解のように
誰も突っ込まなかった。




『こんなの知れたら会社の何人が泣くことか……。』




ポロッとでた言葉に、
やっぱり爽やかにセンセイは笑うだけだった。