「あ~…、酒飲み久しぶり。」



私は一気に浮上。



「…最近うちらも行ってないもんねぇ~。」



「…そうなの!美帆~そろそろのもうよ。」



「…私はいいけどさ…、いいの?久住さん。」



そうなのである。
付き合って数ヶ月……。



私は……


ほぼ毎日、久住と一緒にいるから。



「いいじゃん、たまには!てか、今日家においでよ。久々に泊まってって。」



「…マジで!やった、いくいく!も~最近暇で暇で…。ねえ、いい酒手に入れたから持っていくよ。」



「おッ、いいねぇ~。」




久々の息抜き…、女子会。

…楽しみだ。







「平瀬、ちょっといいか?」



遠くから博信の声がして…


手招きされる。




近頃割と堂々と……



仕事の話を装って、私を呼び寄せる。







「…今日は六本木のお前が行きたいって言ってた店に行かないか?」



…夕飯の誘い。


でも…



本日は、先約アリ。



「ごめん、今日は美帆と飲みなんだ。」



「……。どこで?」



「ウチで。」



「…なんだ、せっかく予約とったのに。」



「…え……。…ごめんなさい。」



「いーよいーよ。美帆ちゃんだけなんだろ?他に誰か来るの?」



「来ないよ。美帆だけ。」



「…本当に?」



「ヤダ、別に嘘なんてつかないよ。」



「…そう…だよな。じゃあ、ゆっくり楽しんで。」





…何だか後味が悪い。




とにもかくにも……



せっかくの友人との時間。




楽しまなくちゃ…。