キスされた私は顔がきっと赤いはず。

「でこにキスくらいで赤くなってたら口にしたらもっと赤くなんだろうな」なんて笑いながら言ってくる霧斗にドキッとなる。

「もらい」と言う声とともに視界が暗くなった。焦点の合わない目。

唇には暖かいぬくもり。

すぐに霧斗とキスしてるんだ……とわかった。

恥ずかしいけど、いやじゃない。

唇が離れると霧斗が少し微笑んで私を見ている。

「い、いきなりキスするとびっくりする////」と言うと

「それがかわいい。」と嬉しい一言をさらっと言ってのける霧斗。

「あのさぁ、バカップル達よ。俺、帰るから、帰ってからイチャつけよな!」と少々キレ気味にいい、部屋をでていく輝。

「帰ちゃったね………」

「…………不満なわけ?」と不機嫌になった霧斗に聞かれる。

「んーん。なんか、輝のこと忘れてたから………恥ずかしい////」

「ははっ。まぁ、よろしくな」すっかり機嫌が直ったであろう霧斗は後ろから私を抱きしめる。

「もう、忘れてるかと思った。」私が言った言葉にすぐに反応する霧斗。

「忘れるわけ……ねぇだろ。あの時は雲夜のせいでめちゃくちゃあせったんだから。本当は追々告白するつもりだったのに。」
納得がいかなそうな顔をする霧斗。

「でも、嬉しかったよ、私。」

「………好きだ。好きじゃ収まりきらねぇ位、愛してる。」真剣な顔をした霧斗。

「私も、好き。大好き。あ、あ、愛してる////」

「あぁ」あ、この微笑み方好きだなぁ////

「あっ!」

ふと、部屋にある時計を見ると6時30分。

「私、晩御飯作らないと。帰るね。」

「あぁ、明日も迎えに行くから。」

「わかった、じゃあね」