『うるさい』と輝以外の3人の声がハモる。
「な、なんで皆で息ぴったりなんだよ!」とまた騒ぐ輝。
「うるさいんだもん。伊川は。」と冷静にお茶を飲みながら言う零。
「確かに、そうかもね。」と私が言うと「いいもん。いいもん」といじける輝。
霧斗が「少し、静かにしてろよ。」と言うと「へいへい」といつもの調子に戻る輝。
なんだかんだ、皆でいるのは楽しい。
「そういえばさ。」といきなり零が話し出す。「皆って進路、決めてんの?」と言葉を続ける。
「んー、私は一応。」
「俺?考えてるわけないじゃんwww」と笑ってる輝。
「俺も考えてるけど?」と冷静に返す霧斗。
「ふーん、ねぇ ゆうはさ、進学すんの?それとも就職?」
「んー、就職………かな?」
「お前は俺の嫁になんだろ。」と霧斗が言った一言で部屋がシ~ンとする。
「は?今なんて言ったの、霧斗。」と驚いた様子の輝。
もちろん霧斗以外はびっくりしてる。
私だって。
しかし霧斗は「ゆうは俺の嫁になんの。」と普通に輝に答える。
「ちょ、なんだよ、坂下。お前普段そんなこと言わないじゃん。」と零。
「小さいころ約束したんだ。覚えてんだろ。ゆう。」と霧斗が私を見ながら聞いてくる。
「へ………?あぁ、うん。覚えてるよ。ていうか、霧斗はそれでいいの?」
「俺が言ったんだし。それに俺、本気だから。」と私の目をまっすぐ見てくる霧斗。
「嬉しい/////」といって霧斗に抱きつく私。そんな私をしっかりと支えてくれる霧斗。
「あの~お2人さん、お2人さん。俺らの存在無視していちゃつくなって。」と輝に言われて人前で何をしたんだ私と顔を赤くする。
「まぁ、ゆうが嬉しいならいいけど。」とすぐに冷静さを取り戻して言う零。
「ありがと、零。」
「じゃあ、話の続き。」と仕切りなおす零。
「俺の夢はゆうと幸せな家庭を築くこと。」と恥ずかしげもなく言う霧斗にまた赤面した私。