「で、美香さん?」
美香さんは服を脱いだ、といっても下着は脱いでない。
「最近はお酒飲んでないのよ。」
凄く痛々しい。
「正気なはずなんだけどな…殴ってくるの。」
切られたような…なんだこれ。
「この傷は?」
「俺から離れたら切るぞって…泣いていたら少し切られたの。」
「で、逃げてきたんだ。」
「ええ、今日は仕事だったから…。」
「警察に言う?」
「コウくんは私の味方?」
「前、俺が言った通りにした?」
「ええ、録画した。録音も…体の写真も撮ったわ。」
「これなら味方になれる。」
「ありがとう…っ…。」
「泣かないの…。」
抱き寄せると思いっきり泣いていた。
「次はいい人見つけなよ?」
「もう今年30だよ?」
「美香さんは綺麗だから大丈夫。」
「お風呂…ありがとう。」
ちょうどいいタイミングでお風呂から出てきた。
「私、入っていい?」
「うん。」
「相談乗ってくれてありがとう。」
笑っていたら、
「今日はいい仕事したね。」
と言われた。