「コウくんっ!!」
「美香さん、大丈夫…そうじゃないね。」
「う、ん…。」
「ま、家行こっか。」
「ありがとう。」
「宮森さんも俺の家行こっか。」
「う、ん…」
戸惑ってる。普通はこうなのかな…。
「彼女?」
「美香さん、俺が彼女いると思う?」
「いないと思うわ。」
いつもの美香さんだ。
「おじゃましまーす。」
「おじゃま…します。」
「どうぞ。」
いつ話そうかな。やっぱり金渡された時か…。
「コウくん、はい。」
「ありがとうございます。」
「え、…?」
「俺はこうやって生活してるの。」
「え?」
「今日は違うけど、体売ってるってこと。」
「コウくん。」
「はい。」
「ダメじゃない、この世界に入れたら。」
まだ入れてないよ、忠告。
「俺に深く関わらない方がいい。」
「ふぇ…っ…」