藤ノ森での神封じはその後、何の変事もなく終わった。藤ノ森だけでなく他の里の若者たちの鍛錬や今後の計画もまとまり、一行は大いに気勢を上げて帰途についたのだった。 だが館に戻ってきたハバキは姫夜とはなぜかひと言も口をきいていなかった。 「おはようございます、カンナギさま」