ハバキたちの一行はいったん館に戻った。どうなったかと気を揉んで待っていたイスルギたちに、事の次第を報告した。長たちはすぐに額を集めて話し合い、それぞれの里へ使者を走らせ、同様のさわぎやその兆候がないかを調べさせることになった。
 館から馬のいななきが消え、ようやく話し合いから解放されたハバキが神殿に馬をむけたときは、すでに真夜中近かった。