「そうだ」

 ハバキの声に迷いはなかった。
 眼を閉じさえすれば、即座に姫夜が見せてくれた丘の上の光景がまざまざとよみがえる。たしかにあの丘の上で、自分が王であり、モモソヒメと対峙していた。そして、となりには白馬にまたがった姫夜がいた。