「なんでござろう」

「西の女王はおそろしき鬼道をあやつるとか。そのカンナギがまことモモソヒメをしのぐ力を持つと判断された、根拠を問いたい」

 思いきった問いに、みなちらちらと顔を見合わせた。腹の中では長のだれもが一度はおのれの目で確かめねばと思っていることは、ハバキにもはっきりとわかった。