それから毎放課、
これるときは恭介くんも
わたしの机まできて一緒に
おしゃべりしてた。
そして
お昼休み…。
いつもなら前の時間までに
山里くんを誘ってた。
時間差でむかった屋上で
ふたりでお昼ご飯。
…ていっても会話なんて
全部わたしからで、、
山里くんは相槌を適当にうつだけの。
それもこれまで。
もう今日からは
若菜と食べる。
恭介くんとも食べようかと
いってたんだけど
他クラスの人たちに誘われたらしく
一緒に食べれなかった。
若菜が教室で食べるのは飽きた、
と言い出したので
中庭で食べることにした。
わたしは教室をでるとき…
ふと視線を感じたから、
教室を見渡した。
っ…
目があったのは、
貝塚さん。
背筋をピンとのばして座りながら
日誌を書いていたであろう
貝塚さんが…
目だけでわたしをみていた。
けどすぐに彼女は目線をおとした。
「どしたの?弥生、」
「え、あ、なんでもないよ
いこっか!」
…なにが、
言いたいの?
貝塚さん……。
もうわたしはあの人には
関わらないんだから…
自由にしてください。
すでに教室に彼はいなかった。
もう屋上で待っているのだろう。
…貝塚さんを。
俺は
山里 廉。
世にいうリア充だ。
けどリア充なのに
リアルは充実してない。
っつか彼氏彼女もちが
全員リアルが充実なわけねーよ!
誰がんな単語だしたんだよ!
別に付き合ってても幸せなやつら
ばっかが世間じゃねーっつの。
てのは俺らのことなんだけどな。
俺の彼女、
花園 弥生。
彼女…なんだよな?
時々不安になる。
あいつは…
好きっていってくれないから。
だから俺は…
元々前から仲がよかった
皐月と話しまくって…
気を引き付けてた。
金曜日も…
俺は皐月とふたりで
わざと花園の近くで帰りに
一緒に帰る約束をした。
聞こえてるはずなのに
あいつはこっちをみずに
なにも言ってこない。
しかたなく自分から
《一人で帰って》
そういってしまった。
したら花園は
わかった。
だけいって…
申し訳なさそうに
お昼は?
って聞いてきた。
さすがに俺も
気を引き付けるためとはいえ
花園不足になりそうで。
即オッケーした。
…ここんとこまじで俺ら
昼飯のときしか一緒にいねーな…。