昨日と同じように、私は1人で屋上へ向かった。


岡村さんと会えるかもしれないという小さな期待を胸に抱いて。



扉を開くと、強い風が私の前髪を乱した。


私は慌てて前髪を手で抑え、整えてから屋上へ足を踏み出した。





誰もいない。





小さな期待が崩れたと思った瞬間、肩に温かい感触を感じた。