風で膨らむ流星のカッターシャツ。

馬の尻尾みたいに揺れる優花のポニーテール。


2人の後ろ姿がどんどん遠ざかっていった。



「あのさ、涼」



完全に2人の姿が見えなくなったとき、伊月が口を開けた。





「ごめんな」





伊月の口から飛び出た言葉。



何に対してかわからない。



でも、伊月の気持ちがその言葉ににじみ出ていた。